こんにちは!茶道男児です。
茶道を始めるにあたって流派の違いで迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に私も、どの流派でお稽古をスタートすればよいか迷った記憶があります・・・!
そんな私が代表的な3つの流派の特徴について解説しますので、茶道を始められる前に是非参考にしてみてください。
それでは早速レッツ・ゴー!
・流派が存在する意味は何なのか
・代表的な「三千家」の特徴について
・どの流派が自分に合っているか
そもそも茶道における「流派」とは?
茶道における流派とは、お茶の点て方や所作などに対する考え方や文化などを継承する集団のことです。
千利休が茶道を開いた当初は1つの流派でしたが、現在では約500種類を超える流派が存在しており、先人たちが積み上げてきた長い歴史の中で分かれてきたと言えます。
今回は中でも有名な三千家「表千家」、「裏千家」、「武者小路千家小路」について解説をしていきます。
選択する際に、それぞれの流派がどんな考え方や所作を持っているかを知ることはとても重要なことです。
三千家とは一体何?
茶道における三千家とは「表千家」、「裏千家」、「武者小路千家」を総称したのことです。
成り立ちについて説明するため歴史を辿ってみますが、
みなさんご存知、安土桃山時代に茶の湯を大成させた「千利休」は
支えていた豊臣秀吉に切腹を命じられ命を落とします。
そこで千利休を流祖とする茶道流派の「千家」は、息子の千小庵(せんのしょうあん)に引き継がれます。
千少庵は利休の没後、大きく傾きかけた千家を守り、発展を期して後世に受け継いいきます。
その功績はとても大きく、千少庵の頑張りがなければ茶道が今あることはないかもしれません。
さらに千利休の孫である千宗旦(せんのそうたん)と続き、
千家の分家が起きたのは利休から数えて4代目であると言われています。
次では、それぞれの流派の創設者と特徴についてまとめてみます。
<出典:武者小路千家HP https://www.mushakouji-senke.or.jp/history/>
表千家とは?
表千家は、千宗旦の息子である三男・千宗左(せんのそうさ)が「不審庵」を譲られ創設されたと言われています。
※千利休(せんのりきゅう)の好んだ草庵茶室の典型のこと
特徴としては、千利休の思想を強く受け継ぎ、伝統的を重んじる保守的であることが特徴です。
「水が流れるように」を理想の所作として掲げ、一つ一つの所作を丁寧に探求していく傾向があります。
またお茶の点て方ですが、「泡を作りすぎない」ことがポイントで、上から見た時に三日月の泡になるように仕上げていきます。
わびさびを特に大事にしており、道具も質素なものが多いのも特徴です。
裏千家とは?
裏千家は、千宗旦の息子である四男・千宗室(せんのそうしつ)が「今日庵」を受け継いだことで創設されます。
特徴としては、時代に合わせた開かれた流派であると言えます。
着物や道具に華やかなものが多く、お手前の種類も豊富であることから茶道人口が最も多いのが特徴です。
お茶の点て方は表千家とは対照的で、「きめ細かい泡を立ててふっくらとした状態」を目指します。
茶道男児も裏千家に属しています。まだ今日庵には行ったことがないので近いうちに訪れたいと思ってます。
武者小路千家とは?
武者小路千家は、千宗旦の息子である次男・千宗守(せんのそうしゅ)が「官休庵」を武者小路通りに開いたことが始まりです。
特徴としては、合理的な所作で最も保守的であると言えます。
着物や道具は質素なものが多く、人口割合も三千家の中では最も少ない状況です。
お茶の点て方は表千家と似ており、「あまり泡をつくりすぎないこと」がポイントです。
所作や道具からもシンプルさが伺えます!
ここまで三千家の成り立ちやお茶の点て方についてみてきましたが、他にも随所に道具や作法の違いがあります。
例えば帛紗の色や歩く歩数、座り方などなど数え切れないほど沢山あります。
歴史と紐付けながら比較していくとより理解が深まっていくことでしょう。
流派の選び方はどうすればいい?
結論、流派よりも先生(師)を選べということになります。
私も茶道を始める時に自分に合った流派は何か?と考えていましたが、
よほどのこだわりが無い限りあまり考えすぎる必要はないと思います。
それよりも誰の下で習うかの方がとても重要であると考えます。
流派によって作法や、若干の考え方は異なりますが
基本的な茶道の心はもちろん共通しています(結局の家元は同じのため)。
そのため、流派よりも先生との相性や教室のコンセプトが自分と合っているかをみた方が良いと思います。
特に茶道教室では体験会を実施しているところがほとんどですので、
実際に行ってみて体験してみることがよろしいかと思います。
茶道教室は一度入るとコロコロ変えることは基本ないので、
体験会をうまく活用していきましょう!!!
今回はここまでになります。茶道人生をスタートする際の参考になると嬉しいです。
それではまた、達者でな!!!